2018年度 活動レポート 第348号:帝京大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第348号

機械工学、情報電子分野に於ける日本の先端的研究の実験演習プログラム

帝京大学宇都宮キャンパスからの報告

機械・精密システム工学科学科長 森一俊 教授

BDF燃焼に伴うナノ粒子排出個数と粒径分布およびその電顕(TEM)観察

食堂で逢った彼らをエンジン実験室に引率、森研究室のTA、Dat君、Sang君および川田君と挨拶を交わし森研究室での体験研究の内容を森から紹介しました。その後Dat君がエンジン実機を見せて詳細な説明を実施、3名の役割を決定し早速エンジンを運転し体験研究をスタートさせました。BDF燃焼によりディーゼルエンジンから排出されるナノ粒子を計測する研究体験!

2月17日(水)には、バイオサイエンス棟の電子顕微鏡室にて、26日に採取したナノ粒子の電顕(TEM)観察とフォト撮影を行いました。感動体験だった模様!TAと昼食も共にし、夜は留学生達をDat君のバイト先の「ねぎっこラーメン」に招待。本場の中国とは異なるラーメンを食しつつ、森研究室の面々と懇親を深めた後、ホテルに送りました。

1.5日間の短い期間にも関わらずTAの全面バックアップのお陰で、彼らの興味を喚起するに十分なインパクトが有った研究体験だった様で、卒業後、帝京大学の大学院に進学したい!と全員が嬉しいメッセージをくれました。
3月1日(金)は15:30~の成果発表会に向け、TAの力を借りながら午前中からデータ解析とPPT作成に取り組み、発表会に臨みました。短期間の体験研究で、準備期間も短かったのですが、良い発表をしてくれました。続いて行われたキャンパス送別会でも関係者の方々と交流を図り、最後は「また来たい!」との嬉しいメッセージを残してくれました。彼らの熱い想いを感じる事が出来た一週間でした。TAのDat君、Sang君、川田君3名には深謝!!

 

機械・精密システム工学科 加藤彰 教授

平成31年2月26日から3月1日まで、中国青海大学の教員1名、学生3名を4日間の期間で受け入れ、研究題目「Study on fuel consumption of automobile using actual driving test」として、自動車の実路燃費に関する研究を実際の公道における試験の実施を含めて行いました。期間中に自動車の燃費についての講義も行い、参加学生の自動車の燃費に関する技術に関して理解を深める一助としました。なお、研究成果に関しては最終日である3月1日午後の発表会にて20分間の研究発表を行い、活動を修了しました。

 

情報電子工学科 上出哲広 准教授

<2月26日および27日>

上出が「Introduction to model checking」と題してソフトウェア検証技術に関する講義および演習を実施しました。同講義・演習では、排他制御アルゴリズムの一種であるベーカリーアルゴリズムをモデル検査器NuSMVにより検証する実験を行いました。同講義・演習に山東交通学院の学生3名(張さん、井君、徐君)と教員1名(徐先生)および本学の学生(周君)が参加しました。

手前が徐先生と張さん。奥の右から、周君、徐君、井君。

<2月27日>

2019 Teikyo University Workshop on Information Systems and Computer Scienceが開催されました。同ワークショップでは、山東交通学院の徐先生と青海大学の高先生が招待講演者として発表しました。また、山東交通学院の学生3名も同ワークショップに参加しました。

<3月1日>

留学生による成果発表会が開催されました。同発表会では、山東交通学院と青海大学の学生が本学での研修の成果を発表しました。上出の指導した学生3名は本学での実習の成果と経験について発表しました。発表においては、最初に3人の自己紹介を行い、次に徐君がモデル検査技術とベーカリーアルゴリズムについて解説し、張さんがそれらに関する実験結果を説明しました。そして、井君が日本語で彼自身の経験と日本の文化について発表しました。最後に、彼らの発表に対する質疑応答が行われました。各プレゼンは英語で行われました。時々日本語交じりの素晴らしものでした。各グループ20分の発表と質疑応答でしたが、各30分を超えるもでした。

 

<3月2日>

宇都宮キャンパスでの研究体験とツインリンクモテギおよび日光参拝で、研究と日本の歴史と文化の学びに続き、上京し日本科学未来館を見学しました。日本の科学技術の高さに触れさせると共に、秋葉原で現代の日本の文化(電気製品やアニメ等)を体験・ショッピング!留学生達の早く秋葉原へ!の要望を聞き、夕食後20:00の京成バスで成田空港に向かいました。

<3月3日>

さようなら!再見!成田空港から、無事に上海空港に到着しました。

これからもさくらサイエンスプログラムを通じて、帝京大学は、国と国との懸け橋だけでなく、世界の科学の発展・世界平和に貢献して行きたいと思います。

ありがとう!謝謝!