2018年度 活動レポート 第306号:愛媛大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第306号

エネルギー・環境問題に貢献する岩盤工学の先端研究・技術を学ぶ

愛媛大学からの報告

愛媛大学工学部岩盤工学研究室では、さくらサイエンスプログラムによる助成を受け、2019年1月14日(月)から1月21日(月)の日程で、インドネシアのハサヌディン大学から岩盤工学を学ぶ大学生10名と引率教員1名を受け入れました。本プログラムに参加した学生は、岩盤工学分野の先進研究を学ぶだけでなく、エネルギーインフラ施設を訪問し、わが国の先端技術に関する知識を獲得しました。また、我々岩盤工学研究室に所属し、各自の研究内容について教員・学生と交流し、議論を深めることができました。

松山空港到着

1月14日(月)

午前中に研究室の所属学生が松山空港に行き、インドネシア人学生を受け入れ、午後にオリエンテーションを行いました。

1月15日(火)

午前中に岩盤工学研究室の研究テーマに関する打合せを行いました。午後には、菊間国家石油備蓄基地を訪問し、石油備蓄に関する国家プロジェクトの説明を受けました。地下の空洞掘削やその後の管理に関する日本の技術を学ぶことができ、学生にとっては貴重な経験を得ることができました。説明後の質疑応答の時間では、議論が白熱し予定終了時間を大幅に超過しました。

菊間石油備蓄基地質問の様子

1月16日(水)

午前中に愛媛大学ミュージアムを訪問し、宇宙・地球に関する展示や愛媛の歴史・文化に関する展示を鑑賞しました。午後は、研究室に戻って実験室を訪問し、研究内容に関する理解を深めました。

実験の様子1
実験の様子2

1月17日(木)

終日ソイルタワーコンテストを実施しました。ソイルタワーコンテストとは、土質力学の専門知識を使って、与えられた3種類の土質材料を自由に配合しソイルタワーを作製するもので、耐荷重(強さ)を測定し順位を決定しました。外での活動で、寒い冬を経験したことのないインドネシア人にとっては厳しい環境だったと思いますが、白熱したコンテストになりました。

1月18日(金)

午前中に修了式を開催し、その後にランチパーティを行いました。

1月19日(土) / 20日(日)

研究室学生の先導で松山城、道後公園、道後温泉などを訪れ松山の歴史に触れるツアー、松山市内視察を行いました。

さくらサイエンスプログラムによるハサヌディン大学生の受入れは、今回が初めてでした。今回の採択により、ハサヌディン大学との関係がさらに深まりました。1月18日(金)の修了式の時に、本プログラム修了学生に、「ハサヌディン大学卒業後に愛媛大学に大学院生として入学し、勉強や研究を行いたいですか?」と質問したところ、ほぼ全員が愛媛大学に来たいと回答しました。来年度も本プログラムを継続して行い、近い将来、大学院への正規生を獲得し、愛媛大学・日本のグローバル化に貢献したいと思います。最後にさくらサイエンスプログラムならびに関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

修了式集合写真