2018年度 活動レポート 第218号:芝浦工業大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第218号

マレーシア工科大学とのリハビリ工学における共同研究活動

芝浦工業大学からの報告

概要

芝浦工業大学(SIT)はさくらサイエンスプログラムによる助成を受け、2018年11月18日(日)から11月25日(日)の期間にて、マレーシアのマレーシア工科大学(UTM)よりリハビリ工学を学ぶ学部生4名、大学院生6名及び引率教員1名を招へいしました。プログラム期間中は生命科学科・山本紳一郎教授の指揮の下、SIT学生との混合で3つのチームを組み、それぞれに与えられたテーマに基づき研究活動等を行いました。

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正門前にて

プログラム内容

来日

日本到着後、UTM一行は初めての来日に興奮しながら成田空港を後にし、電車にて宿を目指しました。普段、車社会で生活しているマレーシア人にとって、電車を主な交通手段としている日本が珍しいようで、複雑な交通網や正確な時刻表に感動を受けていました。

オリエンテーション

芝浦工業大学大宮キャンパスに到着した一行は、まず始めに国際部職員によるオリエンテーションを受けました。ここでは芝浦工業大学の紹介や本プログラムの趣旨説明がなされました。その後、キャンパスを周り、図書館やパソコン室、食堂等の施設を案内しました。

両校教員によるシェアセッション(講義)

プログラムのスタートに先立ち、山本教授より“Development of Gait Training System with Body Weight Support (AirGait)”をテーマとした講義がなされました。続けて、引率教員のAizreena先生より“Analysis of Dynamic Posture Control”についての講義があり、UTMとSIT両校の学生が聴講しました。

共同研究活動

本プログラムの中心となる共同研究活動では、UTM学生とSIT学生の混合で3グループに分かれ、転倒検知センサー・義肢装具・歩行訓練用装置をテーマに、それぞれ研究を行いました。始めに各テーマについて学生間での意見交換をした後、SITの装置を使いながらデータ収集を行いました。UTM学生達は、日本の教育機関の実験機器を触れることがとても新鮮であり、良い経験だと嬉しそうに話しながら積極的に解析をしていました。また、同じグループで活動しているSIT学生との交流からも学ぶことが多く、お互い言葉の壁に悩まされながらも何とかコミュニケーションを図ろうとする様子がみられ、活発な国際交流が行われていました。最終日にはプレゼンテーションが行われ、指導教員からのフィードバックを受けました。

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ディスカッション
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実験
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クロージング

学外施設見学

研究の合間を縫って、UTM学生は日本科学未来館を訪れました。宇宙から見たリアルな地球の姿を映し出すジオ・コスモスやパーソナルモビリティーのHONDA ユニカブ、Asimoショー等、日本の最先端技術を見学・体験することができ、専門外ではありながらも大変見応えのある内容に終始興味津々でした。

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集合写真