2018年度 活動レポート 第194号:山形大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第194号

タイ教員の卒業校で有機材料の基礎研究とその応用・実証技術開発を学ぶ

山形大学工学部からの報告

2018年11月5日(月)~11日(日)、本学で博士号を取得したTongsai Jamnongkan先生が引率者となり、タイ・カセサート大学理工学部から学部生10名がさくらサイエンスプログラムにより来日して、タイ・カセサート大学プログラムが実施されました。

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上杉鷹山公像の前にて

期間中は、「有機材料の基礎研究とその応用・実証技術開発を学ぶ」をテーマに、様々な最先端技術を学びました。まず、卒業生でもあるJamnongkan先生が有機材料について知っておくべき基礎的な知識について講義しました。その後、世界の最先端を走る本学の有機材料の研究についてグリーンマテリアル成形加工センター(GMAP)や、有機材料システムフロンティアセンター(FROM)にある研究室を訪れ、基礎研究に関わる実験の様子や実際に作られている薄膜などについて自分の目で見、新しい知識や技術について理解を深めました。

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研究室体験

また、学外の研究施設有機エレクトロニクスイノベーションセンター(INOEL)では、研究がどのように実用化へと結びついていくのか、開発された製品や作られる工程などについて説明を受けました。開発した有機デバイスやシステムが将来にはどのような形で使われるのかを実証したスマートハウスでは、実際に家の中を回り、リビングにある有機ELを使用した巨大なコミュニケーションウォールや照明、空が映る天空ディスプレー、キッチンの照明植物栽培等、さまざまな新しい機器に”Amazing!” という驚きの声が何度も聞かれました。

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工学部学外施設INOEL(有機エレクトロニクスイノベーションセンター)見学

今回は、米沢市郊外にある農家民宿に4泊し、地方に住む日本人の日常生活も体験しました。当初は宿の人と言葉がうまく通じず互いに困っていた様子でしたが、翻訳アプリなどを駆使し、学生らは紅葉が四方一面に広がるローカルライフを満喫したようでした。

本学の学生との学生交流の時間には、用意してきた衣装に着替え、伝統舞踊を披露したり、タイ料理を調理し振る舞ったりするなど、タイの文化を魅力的に紹介してくれました。本学の学生もそのパフォーマンス力には大いに刺激されたようでした。

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タイ伝統舞踊

日程の最後は東京にある日本科学未来館を見学し、未来をつくる様々な革新的技術に大きな関心を寄せていました。

多くの学生が短期交換留学や大学院進学などで再来日することを心に誓い、成田空港から帰国しました。

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日本科学未来館にて