2018年度 活動レポート 第39号:大阪工業大学

2018年度活動レポート(一般公募コース)第039号

国際PBLプログラム「Raspberry PIを使ったロボットプロジェクト」

大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部からの報告

1.プログラムの背景

大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部は、さくらサイエンスプログラムのご支援のもと、本学の協定校であるタイ、タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)から教員1名、学生5人を招へいし、2018年6月20日から23日までの4日間、国際交流プログラムを実施しました。(当初は、2018年6月18日から23日までの6日間の実施を予定していましたが、大阪府北部地震の影響により、実施期間を2日間短縮することになりました)

テーマを「Raspberry PIとカメラを用いたデザイン思考による「何か」のプロトタイプ」とし、両大学の学生から構成されるチームを複数結成し、共通の課題に取り組むPBL(Project-Based Learning)の形式で行われ、参加学生は英語でコミュニケーションを取りながら協働で作業を進めました。

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グループワーク①

2.活動概要

英語を母語とする訪日外国人をターゲットユーザーとし、彼らが日本で感じるであろう不便・問題点を解決するような「何か」を提案し、プロトタイプを作成しました。その際、技術的な拘束条件としてシングルボードコンピュータ"Raspberry PI"およびカメラを用いるという制約を課し、プロトタイピングにおいては、本学部の特徴でもあるデザイン思考に基づく手法を用いました。なお、活動はSIIT学生と本学学生の混成チームで行いました

写真2
グループワーク②
写真3
グループワーク③

3.活動スケジュール

初日 開会式やグループ分け(SIIT学生、本学学生の混成チームを計2グループ編成)、活動の概要説明、Raspberry PIおよびカメラを用いた画像処理の基礎技術を修得するための講義等を行いました。
2日目 デザイン思考の手法に則って、ターゲットユーザーの具体的なイメージをグループ間で共有し、彼あるいは彼女が感じるであろう不便・問題点を列挙しました。その後、Raspberry PIとカメラ(画像処理)で解決可能なものに絞り込み、技術的なアプローチを検討しました。
3日目 画像処理の手法を主に試行錯誤で改善することで、プロトタイプの機能についての完成度を高めました。また、プレゼンテーションに向けて、外観デザインも検討し、紙工作によるモックアップ作製等を行いました。
最終日 発表会と結果評価として、スライドによるプレゼンテーションと製作したプロトタイプの実機デモンストレーション、および、学生と教員によるディスカッション等を行いました。その後、閉会式に移り、修了証の授与等を行い、本プログラムを閉じました。
写真4
プレゼンテーションの様子

4.参加学生からの感想

地震発生による実施期間短縮により、作業を計画どおり進めることが難しかったとの声があった一方、総じて高い評価が得られ、特にコミュニケーションスキルや技術的なスキル向上において、両校学生から高い評価が確認できました。困難がありつつも、貴重な体験と達成の喜びが得られるプログラムとなりました。

写真5

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