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活動報告(さくらサイエンス・ハイスクールプログラム) 第40号

さくらサイエンスハイスクールプログラム第9グループ
ノーベル物理学賞の小林誠先生がアジアと日本の高校生に特別授業

 来日中のハイスクールプログラム第9グループ(中国・パキスタン・スリランカ)計132名(引率者含む)は7月19日(水)午後、2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠先生の特別授業を受講しました。授業はつくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)の「小林ホール」で行われました。ノーベル賞受賞を記念してつくられたホールです。  授業にはアジアの高校生の他、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている地元の茗渓学園と並木中等教育学校の生徒たちも参加しました。

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熱心に特別授業を聴く高校生たち(C)KEK

 高校生たちに拍手で迎えられた先生は、さっそく「Introduction to CP Violation (CP対称性の破れ)」というノーベル賞の受賞研究をテーマに授業を始めました。「すべての物質は分子と原子からできており、原子は原子核とそれを取り巻く電子から、さらに原子核は陽子と中性子からできている」と丁寧に説明しながら、ご自身の「CP対称性の破れ」理論へと導いてくれました。

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分かりやすく丁寧に「CP対称性の破れ」について講義する小林先生(C)KEK

 高校生には難解かと思われる内容でしたが、そこはさすが理系の高校生たち、「素粒子理論を環境問題に応用できないか?」「ビッグバンの際、粒子と反粒子が同じだけ生まれたのに、今は粒子しかなく、反粒子がないのはなぜか?」と次々に質問の手があがり充実した素粒子物理の授業となりました。

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アジアや日本の高校生から次々と質問が。
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質問に丁寧に答える小林先生

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特別授業の後、小林先生を囲んで記念写真 (C)KEK

 小林先生の特別授業に先立ち、第9グループは午前中、3班に分かれて「つくばエキスポセンター」「防災科学技術研究所」「農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)」をそれぞれ訪問しました。農研機構を訪れた中国の高校生たちは「食と農の科学館」を見学し、遺伝子組み換え技術でつくられたさまざまな新品種の農作物についてレクチャーを受けました。

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農研機構ではお米のさまざまな種類について学びました。
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お茶の香りの違いを確かめます(農研機構)

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里山の昆虫たちを熱心に観察(農研機構)
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遺伝子組み換えでつくられた青色のカーネーションとバラに興味津々です(農研機構)

 ここでも遺伝子組み換えの安全性など、多くの質問があり、高校生たちは日本の先端農業技術に強い関心を持ったようでした。

平成29年度 活動報告