2017年度 活動レポート 第381号:宮崎大宮高等学校

2017年度活動レポート(一般公募コース)第381号

ベトナムのグエン・タッ・タン高校との科学技術交流

宮崎大宮高等学校からの報告

1.概要

宮崎大宮高等学校は、SGH(スーパーグローバル)活動の1つとして、さくらサイエンスプログラムを実施しました。2017年度は、海外研修で交流をしている台湾の高雄高級中學(姉妹校締結)の生徒4名・先生1名、ベトナムのカオ・バ・クワット高校の生徒2名・先生1名、ベトナムのグエン・タッ・タン高校の生徒4名・先生1名を招へいし、以下のプログラムを実施しました。

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2.日程概要

12/22(金) 福岡空港到着(ベトナム)
12/23(土) 宮崎空港到着
歓迎夕食会
12/24(日) 歓迎セレモニー
(紹介プレゼン・箏曲部・音楽部など)
課題研究についてのディスカッションⅠ
科学実験教室Ⅰ
本校生徒宅でホームステイ
12/25(月) 発酵に関する英語講義 (宮崎大学 榊原陽一先生)
留学生との交流
課題研究についてディスカッションⅡ
科学実験教室Ⅱ
本校生徒宅でホームステイ
12/26(火) 科学の最先端訪問
(宮崎県食品開発センター、霧島酒造、ヤマエ食品)
ホテル宿泊
12/27(水) 課題研究ディスカッション
閉会行事

3.活動報告

1)歓迎夕食会・歓迎セレモニー

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歓迎夕食会
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歓迎セレモニー

第1日目の夜には3カ国の歓迎夕食会、第2日目の朝には、本校の和室で開会行事・歓迎セレモニーが行われました。本校はスピーチ、プレゼンテーション、箏曲部の演奏、音楽部による合唱、茶道部による茶会で歓迎しました。これに対して、台湾・ベトナムの高校はそれぞれ学校紹介のプレゼンテーション、踊り、絵画パフォーマンスなどを披露しました。互いの学校や国・地域の文化を理解しあい、親睦を深める時間となりました。

2)課題研究ディスカッション

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本校2年生とは、課題研究で互いの研究内容について発表し、その内容についてディスカッションをしました。本校1年生は、課題研究で取り組もうとする内容についての質疑を行いました。台湾・ベトナムの高校生も自分達が取り組んでいる課題研究についてプレゼンテーションを行い、ディスカッションを行いました。
国や地域を越えて共通するグローバル・イシューについて議論を深めていました。

3)3カ国生徒協働の科学実験教室

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台湾・ベトナム・日本の3カ国の生徒混合のチームを結成し、自分達で課題を解決するために、議論をもとに計画をたて、実験を行う科学実験教室を行いました。今年度は宮崎大学農学部の清先生のご協力を得ながら、作られた計画にもとづき実験を行うのではなく、課題を解決するためアイディアを出し合って実験計画を組み立てました。

4)最先端の科学技術の見学・訪問

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食品開発センター
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霧島酒造
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ヤマエ食品

3日目には、宮崎大学の榊原先生による発酵に関する英語講義で身近なものから最先端まで発酵研究について学び、その後の実験教室や最先端の科学技術施設訪問の基礎となりました。その後、宮崎大学のベトナム・台湾留学生に各研究室訪問と日本への留学についてのランチトークを行いました。

また、4日目には、宮崎県食品開発センターにて蒸留器や菌同定装置の見学を行い、発酵の原理や基本的なプロセスについて学びました。本格焼酎の売上高日本一となった霧島酒造では、焼酎の製造工程だけではなく、焼酎かすによるバイオガス発電を学びました。ヤマエ食品では、醤油・味噌の製造過程から、伝統的な食とそれを支える科学技術について学びました。

4.参加した方の声
I have learnt how to help students learn effectively by not only providing them with knowledge but also showing them how it leally works in real life so that they can apply it into real life.
I have learnt about working attitude, the modern technology and the respect in Japanese students.