2017年度 活動レポート 第186号:横浜国立大学大学院工学研究院

2017年度活動レポート(一般公募コース)第186号

モンゴル工科大学生が、横浜で日本の先端技術と文化を学ぶ

横浜国立大学大学院工学研究院 講師 迫村勝さんからの報告

横浜国立大学では、2017年9月6日から13日にかけて、新モンゴル工科大学の学生10名と教員1名を招へいして、日本の先端技術と文化を学び、体験するプログラムを実施しました。

海に近い横浜という土地柄と、緑深い植生に囲まれた本学キャンパスは、訪れた参加者のみなさんにとって、その自然環境も印象深かったようでした。学生のみなさんにはリラックスしながら、なおかつ意欲的にプログラムに参加しもらえて、本学の学生と教員一同との交流が深められました。

プログラム期間を通して、新モンゴル工科大学の学生のみなさんから感じられたのは、日本の大学教育への関心の高さでした。初日に設定された本学大学院工学研究院長の渡邉正義教授との懇談の場でも、熱意を持って渡邉研究院長のお話を聞かれて、本学への留学時、留学後の進路に関する質問なども多数、飛び交っていました。

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渡邉正義工学研究院長と懇談する新モンゴル工科大学の参加者

まだ高校から大学に上がったばかりの学生のみなさんが多かったのですが、留学の可能性を含めたこれからの進路について、現実的に考え、努力しようとしている姿がとても印象的でした。

ラボツアーを3件(上田教授、川村准教授、迫村講師の研究室)と、ラボ実験の体験授業を1件、そして日本文化をテーマとした座学講義1件を本学で実施し、週末を利用して、鎌倉、江ノ島の視察と日本科学未来館の視察を実施しました。

それ以外にも昼休み前後の空いた時間などに学内ツアーを行い、本学の研究分野と施設とを幅広く紹介することができました。

ラボ実験および、ラボツアーにおいては、体験できる模擬実験を多く採り入れたプログラムであったため、学生のみなさんには「研究活動を肌で感じることが出来た」との声をいただきました。座学講義は1件のみでしたが、本学、国際戦略推進機構の長谷川准教授による講義は、日本の風土と文化への一層の理解と興味とに繋がったようでした。

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川村出准教授の研究室でのラボツアー実験
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長谷川健治准教授の日本文化の講義

週末に実施した日本科学未来館と鎌倉、江ノ島への視察では、本学に留学中のモンゴル人留学生にもティーチング・アシスタントとして協力してもらいながら、日本の先端科学技術および自然と文化に触れる良い機会づくりとすることができました。

写真3
日本科学未来館での集合写真

天候にも恵まれた江ノ島近辺の散策は、モンゴルが内陸国であるだけに、学生のみなさんからは特に印象深かったとの感想が聞かれました。

最終日は成果報告会として学生のみなさんには自ら作製したスライドを使いながら発表を行ってもらいました。移動日を除くと実質、5日程度のプログラム期間であったにも関わらず、充実した資料作りによる発表で締めくくられました。

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成果報告会の様子

そして最後には、学生のみなさん全員で、素晴らしい歌のプレゼントを横浜国大の私たちに贈っていただきました。このようなサプライズもあって、心からの交流が出来たことを幸せに思いました。

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新モンゴル工科大学学生からの歌のプレゼント