2016年度 活動レポート 第325号:熊本大学グローバル教育カレッジ

2016年度活動レポート(一般公募コース)第325号

熊本が世界に誇る水資源・環境・工業技術を学ぶ国際交流

熊本大学グローバル教育カレッジからの報告

平成29年2月6日〜2月12日、熊本大学グローバル教育カレッジでは、ベトナムのハノイ国家大学外国語大学、貿易大学の学生8名と教員2名を迎え、熊本大学、さらに県内各所において最新の科学技術、さらにそれらに関連する研修を実施しました。

初日、緊張の中、予定通り無事に福岡空港に到着。福岡から熊本に移動しました。

2日目は、熊本大学に初めて登校し、グローバル教育カレッジの教職員の歓迎を受けました。日本で研究すること、日本に留学することの意義について講義を受け、工学部、五高記念館、工学部研究資料館などへキャンパスツアーを行いました。

3日目は、熊本市内の水資源施設を訪問し、熊本地震からの復興体験を目指す熊本城にも訪れました。被災した熊本城の様子を見て、地震の怖さを学ぶとともに、復興に取り組む人たちからの説明を受け、ひたむきに取り組む姿に感動をした様子でした。

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熊本市水資源施設訪問

4日目は、日本を代表する企業見学として、(株)井関熊本製造所を訪問し、企業の概要やその高度な技術等のレクチャーを受け、最先端の設備等について見学しました。

招へい者の中には将来このような日本の高度な技術を世界に売り込む仕事に就きたいと感想を述べる学生もいました。

5日目は、熊本大学先進マグネシウム国際研究センターを訪問し、熊本大学の高度で最先端の技術を学びました。また、熊本大学学生達とのディスカッションを行いました。

写真2
熊本大学学生達とのディスカッション

最終日は、公害問題に触れ、最先端の環境技術、医療技術等を五感で感じてもらうべく、水俣市を訪問し、水俣病の患者様のお話もお伺いしました。

写真3
水俣市訪問など

ここで起こった問題について、初めて学ぶ学生にはとてもショックなことが大きかったようですが、国に帰ったあと、伝えるべきことだという意識を強く持った様子でした。

本プログラムは、国内最先端の施設や研究に触れ、将来日本とベトナムの架け橋となり、科学技術等を牽引する人材の育成に寄与することを目指し実施しました。

また、交流協定を結んでいる大学間の学術・学生交流を益々盛んにすると共に、ベトナムの最難関大学からの優秀な学生の、本学大学院への留学に繋がることを期待しています。

本プログラムを実施するにあたり、多大な貢献やご協力いただいた関係各位の皆様に対して、深く感謝いたします。また、この度は貴重なご機会、そして多大なご支援を頂きましたさくらサイエンスプログラムに対して厚く御礼申し上げます。