2016年度 活動レポート 第120号:北九州市立大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第120号

環境を配慮した空間や生活をデザインする科学について学ぶ

北九州市立大学 福田展淳さんからの報告

北九州市立大学では、9月25日から10月4日の日程で、さくらサイエンスプログラムにより中国の浙江大学から4名、大連理工大学から4名、河北大学から2名、計10名の学生を招へいし、交流プログラムを行いました。

我々が暮らしを営む都市や建築物は、これまでの大量廃棄型からストック型に変わる必要があります。

このプログラムは、国際共同研究活動を通して、低環境負荷を前提とした科学技術を学び、安全で信頼できる快適な空間であり、新発想や創造を生む器としての美しい建築・都市空間をデザインすること、そして、今まで我が国で取り込んでいる環境を配慮した事例を通して、海外の留学生に、空間や生活をデザインする科学を研究してもらうことを目的としています。

来日後、ガイダンス、参加者の自己紹介などの後、北九州市立大学国際環境工学部長龍有二先生らによる歓迎挨拶が行われました。

学部長らによる歓迎会

その後、環境共生型サスティナブルデザイン、省エネルギー、および自然共生の居住環境、高齢者住宅づくりの科学、バリアフリーの家づくりの科学、地震に対して安心できる住環境づくり、賢い建物の使い方等をテーマに、授業を行い、日本の環境住宅の理念や構造を学びました。

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現場の授業風景

また、大分県豊後高田市エコハウスモデル等の住宅を見学しました。現地の計測や詳細な測量によって、日本伝統住宅や環境住宅の性能への理解を深めることができました。

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日本伝統住宅や環境住宅の見学

それ以外に、日本の文化を理解してもらうために、お寺や町の見学も重ねました。

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お寺の見学
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伝統町の見学

招へいした留学生はみんな建築を専攻しており、さくらサイエンスプログラムに参加したことにより、滞在期間中に様々な発見と刺激を受け、日本の環境住宅への理解を深め、環境デザインや建築デザインの関係についてを改めて考えたことと思います。

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北九大実験住宅の観察の集合写真

人々が暮らしを楽しみ、より豊かに住空間を創造すると共に、自然と共生し、地域社会環境においてコミュニティーを育成していく活動に、今後の留学生の活躍が期待されます。