2016年度 活動レポート 第56号:中部大学

2016年度活動レポート(一般公募コース)第56号

持続可能社会を目指して活発な研究交流-その1

中部大学からの報告

中部大学では、2016年7月29日から8月6日の9日間、中国の同済大学浙江学院の学生11名と引率教員2名、嘉興学院の学生10名と引率教員1名を招聘し「持続可能社会を実現するための環境、省エネルギー、生物応用等の先進的科学技術の交流発展」をテーマに実施しました。

1日目:オリエンテーション、キャンパス見学と歓迎会

一行は中部大学に到着し、記念撮影の後、オリエンテーションを行いました。同済大学浙江学院・嘉興学院の参加者および中部大学関係者の紹介を行いました。その後、伝統的な建物を移築・復元した茶室・書院、図書館、中部地区の大学ではあまり設置されていない民族資料博物館など、キャンパス見学を行いました。

1日目(到着後大学正面玄関にて記念撮影)
1日目(オリエンテーション)

夕刻には歓迎会が行われました。興味ある研究分野の教員と熱心に話しこむ者も見られ、参加者の意気込みの強さを感じました。また、過去に本研修に参加し、その後中部大学の工学研究科に進学した同済大学浙江学院出身の留学生たちが参加して、通訳を行ったり、実体験を交えたアドバイスをするなど、積極的に関わりました。

2日目:中部大学工学部・応用生物学部の紹介と施設見学

2日目は工学部と応用生物学部の講義及び施設見学を行いました。まず、後藤工学部副学部長が工学部について説明を行いました。その後、この日、中部大学で開催されていた「CU Robocon 中部地区予選会」を見学しました。普段見られないようなロボットコンテストを目の当たりにし、興味を持った学生も多く、昼食の前にもう一度見学することになりました。

2日目(ロボットコンテスト見学)

国際GISセンターでは、NASAと協働で制作したデジタルアースを紹介するビデオを見た後、4月の熊本地震の際の地形の変化を解析したり、実際のインドでの調査の様子などの説明を受けました。午後は、長谷川准教授(環境生物科学科)による応用生物学部の説明を行いました。その後、工学部のCAD教育施設、デジタルラボ、建築資料製作室を見学し、続いて、応用生物学部の温室設備や、植物工場を見学しました。

2日目(GISセンター見学)
2日目(温室見学)
2日目(植物工場の見学)

3日目:名古屋地域の環境状況の見学

3日目は環境都市を標榜する名古屋の街において、名古屋駅前、名古屋城、中心商業地区を中心に、公園、街路、河川(堀川)の環境整備状況を見聞しました。午前に訪問したトヨタ産業技術記念館では、繊維機械館と自動車館からなる展示物を見学しました。この記念館では、ものづくりに必要とされる内容を、見学者が実際に機械を動かして見ることができ、学生達は新鮮な印象を持ち、大いなる刺激を受けているようでした。

3日目(トヨタ産業記念館にて)

午後は名古屋市内の各地を見学しました。例えば名古屋駅前は高層ビルの建築ラッシュで、土木・建築系の学生には大いに参考になったようです。なお3日目の活動には、過去に本プログラムに参加し本学に留学している同済大学浙江学院からの留学生や国際関係学部の日本人学生にも参加してもらい、学生同士の交流の機会にもなりました。
(その2につづく)