2015年度 活動レポート 第246号:石川県国際交流協会

2015年度活動レポート(一般公募コース)第246号

科学技術分野の交流で中国の高校生を受け入れ
石川県国際交流協会からの報告

1月28日から2月3日にかけて、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が実施する「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」を利用して、中国四川省から9名の高校生を受け入れました。

活動の様子1 中国四川省から9名の高校生を受け入れました

1週間という短い滞在期間ではありましたが、県内の先端的な大学や企業の訪問、スーパーサイエンスハイスクールに指定されている石川県立金沢泉丘高校との生徒同士の交流、中能登町でのホームステイを通して科学技術はもとより、高校生同士の交流や日本の暮らしを直に体験しました。

活動の様子2 スーパーサイエンスハイスクール金沢泉丘高等学校訪問

1月29日(金)
スーパーサイエンスハイスクール金沢泉丘高等学校訪問
高校生同士の交流ということで、スーパーサイエンスハイスクールに指定されている金沢泉丘高校の理数科クラスの英語と数学の授業に参加しました。数学の授業では中国ではまだ習っていない問題も出題されましたが、教え合ったり、競い合ったりと仲良くグループワークを行っていました。放課後活動として、ピタゴラ装置作りに参加しました。帰りのバスでは「もっと完成度の高いものを作りたかった!」との声が上がっていました。

2月1日(月)
県庁訪問
中西吉明石川県副知事(当協会理事長)を石川県庁に表敬訪問しました。副知事から「石川県に来て予想と違っていた点は?」と聞かれ、「石川は高層ビルが立ち並ぶ摩天楼のような都会を想像していましたが、歴史ある建造物と近未来風景が織り交ざった街並みに感動しました」と答えていました。

活動の様子3 中西吉明石川県副知事(当協会理事長)を石川県庁に表敬訪問しました

また、「日本語を勉強して、また石川に来てホストファミリーと交流したい」と意欲も見せました。

表敬訪問の後、県議会、防災対策本部、展望台等を見学しました。

金沢大学訪問
太陽光発電や植物を由来とする炭素繊維の研究について講義を受けました。高度な専門分野とのことでしたが、同郷の中国人留学生がプレゼンテーションしてくれたお陰で、沢山の質問が出て盛り上がりました。
活動の様子4 金沢大学訪問

2月2日(火)
北陸先端科学技術大学院大学訪問
スーパーコンピューター、クリーンルームや電子顕微鏡の部屋などを見学しました。中国人留学生と触れ合う時間もあり、大学生活のアドバイスを沢山もらうことができました。

株式会社アクトリー見学
焼却処理装置や廃棄物の分析を行うための分析室を見学しました。中国ではごみ処理に関しての課題が多く、先進国日本での研究内容や、ごみ処理場の現状を興味深く学ぶことができました。

会宝産業株式会社見学
アイスブレイクから始まった会宝産業の見学では、「あいさつ日本一、きれいな工場世界一」というスローガンに感動し、ショベルカーを使った車の解体に目を奪われていました。

活動の様子5 会宝産業株式会社見学

2月3日(水)
渋谷工業株式会社見学
ボトリングシステムの製造過程を見学しました。国際環境基準の国内トップシェアを維持するための工夫といった経営方針に関しても積極的に質問していました。