2015年度 活動レポート 第244号:北九州市立大学国際環境工学部

2015年度活動レポート(一般公募コース)第244号

北九州工業地帯における日本の最先端科学技術の体験(韓国東明大学校工科大学の学部生10名の受け入れ)
北九州市立大学国際環境工学部 趙昌熙准教授からの報告

2016年2月22日(月)から2月27日(土)までの6日間、JSTの「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(「さくらサイエンスプログラム」)の支援を受け、韓国東明大学校工科大学(機械工学科、ロボットシステム工学科)の学部生10名と引率教員1名の計11名を招へいしました。

本学の機械システム工学科と東明大学校工科大学は、2015年6月に両大学間の学術および人的交流に取り組んでいくことに合意し、学術交流協定を締結しました。今回の交流事業では、その実践プログラムの一環として、先方の学生と教員を招へいし、日本の最先端科学技術と産業界について見聞を広めてもらうとともに、今後の本格的な交流の実施について議論することを目的としました。

来日初日の2月22日(月)には、オリエンテーションを実施し今後のスケジュール等の説明を行った後、ウェルカムパーティーを開催しました。

2日目の2月23日(火)は、午前中に本学のひびきのキャンパスにて本学部と北九州学術研究都市の見学および説明を受け、続いて本学部教員による人工関節関連研究についての特別講義を受講しました。午後には本学部機械システム工学科の設計・工作・システム制御・流体・熱工学研究室を訪問し、本学科で行っている燃料電池、大出力LED照明、エンジンの燃焼、超音速流れ、安全な制御法、ロボット、防振装置、形状記憶合金、加工機械、微細三次元形状測定機、人工関節などについての研究紹介を受けました。

活動の様子1
プログラム2日目、人工関節関連研究についての特別講義を受講しました
活動の様子2
プログラム2日目、機械システム工学科の研究室を訪問し、研究紹介を受けました

3日目の2月24日(水)からは学外に出て、北九州工業地帯が誇る機械産業関連工場および環境関連産業施設を見学訪問し、日本の最先端科学技術に触れました。

2月24日(水)の午前中には北九州エコタウンを見学し、北九州市の環境・公害対策への取り組みの紹介を受けました。午後には日産自動車九州工場を見学訪問し、日本の最先端自動車技術に触れました。

活動の様子3
プログラム3日目、北九州エコタウンを見学し、環境・公害対策への取り組みの紹介を受けました
活動の様子4
プログラム3日目、日産自動車九州工場を見学し、日本の最先端自動車技術に触れました

4日目の2月25日(木)は、午前中に(株)フジコー若松響工場を見学訪問し、光触媒関連技術の説明を受けました。午後には北九州市立いのちのたび博物館とTOTOミュージアムを見学し、日本の文化や自然環境、雰囲気も体験してもらいました。

活動の様子5
プログラム4日目、(株)フジコー若松響工場を見学し、光触媒関連技術の説明を受けました
活動の様子6
プログラム4日目、TOTOミュージアムを見学しました

5日目の2月26日(金)は、午前中に(株)安川電機みらい館とロボット工場を見学訪問し、日本が誇る最先端のロボット技術に触れました。午後には再び本学のひびきのキャンパスに戻り、今回のプログラムで学んだことや今後の交流等について、本学科教員との意見交換会およびさくらサイエンスプログラム修了証授与式を行いました。

活動の様子7 プログラム5日目、(株)安川電機みらい館とロボット工場を見学し、最先端のロボット技術に触れました

プログラム最終日の2月27日(土)の午前中に招へいした11名の東明大学校工科大学の学生と引率教員は韓国へ無事帰国しました。

今回のプログラムに参加した学生との意見交換会や最終日に行ったアンケートでは、参加者全員が「今回のプログラムを通して日本のモノづくりや研究に対する姿勢や情熱に感銘を受けた」、「今回の経験は非常に有益であり、機会があれば留学生や研究者として再度訪問したい」との声を寄せてくれました。

最後に、貴重な交流事業の機会を与えていただきましたJSTの皆様、ご協力いただきました見学先ならびに本学関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

活動の様子8 プログラム5日目、修了式後に本学のひびきのキャンパスにて記念撮影