2015年度 活動レポート 第34号:長岡技術科学大学

2015年度活動レポート(一般公募コース)第34号

部品の損失測定などの研修で成果をあげる
ホーチミン市工科大学の大学院生と共同研究

長岡技術科学大学

長岡技術科学大学では、さくらサイエンスプログラムでの採択により、年6 月1 日~20 日の21 日間 にわたり、ベトナムのホーチミン市工科大学から2 名の大学院生を招聘して本学の教員との共同研究を行いました。

ホーチミン市工科大学と長岡技術科学大学は2004年に協定を結んで以来、活発に交流しており、2006年からはツイニング・プログラムを実施しています。毎年数名の学生が本学第3学年に入学し卒業、あるいは大学院へ進学しています。

招聘した学生たちは配属研究室の指導教員から指示を仰ぎながら、同研究室に所属のベトナム人留学生を筆頭に学生たちに指導されながら、約3 週間のワークショップや実験・解析に取り組みました。

3 週間の間には、ベトナム人留学生と招聘した学生2 名に、分野によく使用されているリアクトルという部品の損失測定をしてもらいました。実験で習得したデータを処理しながら、シミュレーションで測定値の妥当性を確認する形になりました。従来高価な測定器を使用しなければなりませんが、今回の実験を通じて一般的なオシロスコープを使用する場合でも容易に損失が測定できることを確認できました。

研究室での実験の様子(左2名が招へい学生):チューター留学生と
研究室での実験の様子

最後に3 週間のまとめとして、招聘した学生2 名による研究発表会を行いました。また、日本の文化がベトナムにも伝わるよう研究室歓迎会にて甚平をプレゼントしました。この3 週間をきっかけとし、教員だけでなく学生同士での研究交流が増えていくことが期待されます。

研究室歓迎会にて(両脇が招へい学生)プレゼントの甚平を着用
修了証をもらってほっと一息