2014年度 活動レポート 第6号:第1陣(6) 科学未来館と花王ミュージアム見学

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第6号

科学未来館と花王ミュージアムを見学

独立行政法人科学技術振興機構(JST)

さくらサイエンスプログラムのさくらサイエンス・ハイスクールプログラムに招へいされた中国の高校生80人と引率の先生ら6人は、7月21日、日本科学未来館と花王ミュージアムなどを見学、楽しくも充実した研修・見学となりました。

午前中は、科学未来館に入館しましたが、折しも夏休みとあって日本の子供たちや中高校生らが大勢入っていました。外国人のすがたも目立ち、国際的な雰囲気の中で見学しました。

科学未来館の玄関口で記念撮影。

高校生の興味をひいたのは、オトナロイドという着物姿で座っている若い女性ロボットです。中国語で語りかけると表情豊かに応じる姿がかわいらしく、入れ替わり立ち代わり対面できるベンチに座り、写真を撮影したり話しかけて楽しみました。

またロボットのアシモのデモには大勢の見物人が集まり、ロボットは思えないようなしなやかな動作を見て、感心したり拍手を送るなどこちらでも楽しいひと時でした。

毛利衛館長が挨拶をかねてスピーチをしてくれました。もともと館長は核融合の研究者だったのですが、宇宙に興味を持ちアメリカのNASAで訓練してスペースシャトルで宇宙に飛び立ち、日本人として初めての宇宙飛行士になりました。

毛利館長は、地球温暖化など最近の気象異変や環境問題など地球規模の課題をあげ、「これからは国籍に関係なく研究者が連携し、様々な課題に取り組まなければならない。皆さんも是非、研究者になって人類に貢献しましょう」と呼びかけました。

午後は、東京・隅田にある花王株式会社の花王ミュージアムを見学しました。花王の創業以来の「清浄文化」の創造的な企業活動を展示したユニークなミュージアムです。中国語を話す案内の女性が、人々の暮らしに密着してきた洗濯、掃除、入浴、お化粧などにまつわる解説とデモを行いました。これには高校生たちも意表をつかれたようです。

江戸時代のお風呂屋さんの模型の前では、疑問が続出。

肌のきめ細かさをみたり、髪の毛の太さを測定したり、漏れないおむつの実演をしたり、ユーモアのある解説と面白いデモにたびたび高校生たちを笑いに誘い、本当に楽しそうな見学でした。

「意外にきめが細かいのね」と女の子に褒められて苦笑い。
髪の毛の太さをチェックする装置も人気の的。
ヘルシア緑茶で痩せる、と聞いてびっくりしたり、喜んだり。