2014年度 活動レポート 第49号:中央大学理工学部(2)

2014年度活動レポート(一般公募コース)第49号

中国・厦門大学の学生10名が中央大学理工学部を訪問(その2)

中央大学理工学部

9月3日、午前中は環境工学および計算工学に関する2つの講義を受講しました。最初に、総合人間理工学科の山村寛助教による「Challenging for the water management for sustainable development~ Role of membrane separation ~」の講義が行われ、続いて都市環境学科の樫山和男教授による「Virtual Reality Technology and Its Application to Safety and Environmental Problems」の講義が行われました。

山村寛助教による講義。

山村寛助教による実験。

樫山和男教授による講義。

講義では、いずれも後半に実験・デモを実施しました。厦門大学の学生たちは実験に積極的に参加をするとともに、バーチャルリアリティ室の見学では、津波や自動車騒音シミュレーションによる立体映像および立体音響を体験し、興味津々の様子でした。

講義後のデモの様子(バーチャルリアリティ室)。

午後は公共交通機関を利用して日本科学未来館を訪問し、17時まで各自が思い思いに見学をしました。学生たちはロボット技術に高い関心を示していたようです。その後は、お台場周辺を散策し夕食をとり、宿舎に戻りました。

日本科学未来館前にて。

日本科学未来館で世界最先端のアンドロイドを見学

9月4日は、午前に石井靖学部長による「QUASICRYSTAL A NOVEL PHASE OF MATTER」の講義が行われました。今回も学生から積極的な質問が出されました。

石井靖教授による講義。

午後はバスに乗ってつくばに向かい、「独立行政法人物質・材料研究機構(National Institute for Materials Science 略称:NIMS)」を訪問しました。NIMS全体紹介の後、予定の見学プログラムである耐腐食スチール、ナノスケール材料の強度設計、超伝導材料の開発に加えて、高強度金属材料の信頼性評価実験施設も見学しました。

つくばNIMSにて。

NIMS見学の様子(1)。

NIMS見学の様子(2)。

高強度金属材料の信頼性評価実験施設及び耐腐食スチールの開発に関する実験に対して、NIMSの研究者の数十年にわたる高精度の実験や画期的な理論構築の素晴らしさに、「涙が出るほど感動した」と感想を話した厦門大学の学生もいました。

ナノスケール材料の強度設計グループの研究室では、実際の電子顕微鏡を使ったナノ材料検査の実演にみな興味津々でした。また、ここではNIMSでのインターンシップに関する紹介もして頂きました。

超伝導材料の開発に関する紹介では、実際開発に使う超伝導ダイヤモンドを手に取って、笑いを交えたユニークな説明もさることながら、その技術の高さ、素晴らしさに魅せられ、質問時間が終わっても担当者との長いディスカッションが続きました。最後は「もう終わりなの?」と興味尽きぬ様子でした。